溝があっても、ゴムが硬いと効かない|スタッドレスタイヤの替え時チェック3つ

こんにちは。ブリヂストンタイヤ会津販売株式会社です。

冬タイヤへの履き替えを考える時期になりました。去年まで使っていたスタッドレスタイヤ、「溝はまだあるから今年も大丈夫」と思っていませんか? スタッドレスタイヤは、溝の深さだけでは替え時を判断できません。今回は、履き替えの前に見ておきたい3つのポイントをご紹介します。

ゴム硬度テスターをタイヤに当てているところ

なぜ「ゴムの硬さ」が大事なのか

スタッドレスタイヤは、やわらかいゴムが路面に密着することで滑りにくくなっています。ブリヂストンは、ゴムが硬くなると溝があっても十分な効きは得られなくなると案内しています。

また、スタッドレスタイヤの性能は使い始めた時から少しずつ落ちていき、走行による偏摩耗やトレッドゴムの硬化によって、さらに落ちやすくなります。見た目の溝が残っていても、ゴムの状態は年々変わっていくということです。


チェック① ゴムの硬さ

ゴムの硬さは、写真のような「ゴム硬度テスター(硬度計)」で測ることができます。テスターの針をタイヤの表面に垂直に当てると、ランプの色で硬さの目安がわかる仕組みです。

写真のテスターでは、次の3段階で表示されます。

ランプ硬さの目安表示
緑〜55度やわらかい
黄56〜62度—
赤63度〜かたい

※ 上の数値は、写真のテスター本体に表示されている目安です。

ブリヂストンは、シーズン前に販売店でタイヤの硬度を確認することをすすめています。硬度計のある販売店であれば、その場ですぐに確認してもらえます。


チェック② 溝の深さ(プラットホーム)

スタッドレスタイヤの溝の中には、「プラットホーム」と呼ばれる段差があります。タイヤ側面の4か所にある矢印の先が、その位置の目印です。

溝が新品の半分まですり減ってプラットホームが露出すると、冬用タイヤとしては使えなくなります。

100円玉でかんたんチェック:溝に100円玉を差し込んで「1」の字が見えたら、残りの溝は半分(約5mm)以下のサインです。


チェック③ 点検の目安は「使用開始から」数える

タイヤの年数には、業界の公式な目安があります。発表しているのは、一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)です。

JATMAは1947年に設立されたタイヤ業界の団体で、ブリヂストン・住友ゴム工業・横浜ゴム・TOYO TIREの国内タイヤメーカー4社が正会員、日本ミシュランタイヤ・日本グッドイヤー・ピレリジャパンが準会員として加わっています。いわば、日本のタイヤ業界を代表する団体です。

そのJATMAは、タイヤの年数について次のように案内しています。

  • 使用開始から5年以上:続けて使えるかどうか、すみやかにタイヤ販売店などで点検を受けることをおすすめ
  • 製造から10年:外観に問題がなくても、新しいタイヤへの交換をおすすめ(10年はあくまで目安で、実際の使用期限を示すものではありません)

ここで大事なのは、5年の点検目安が「製造から」ではなく「使用開始から」数えられていることです(10年の交換目安は製造から数えます)。

製造時期は、タイヤの側面に刻まれた4桁の数字で確認できます。前の2桁が週、後ろの2桁が年です。たとえば「3423」なら、2023年の34週目に製造されたタイヤです(側面の片側にしか表示がないため、装着したままでは見えないこともあります)。


「製造が古い=劣化している」とは限りません

ネット上では「製造から○年たったタイヤは新品とは別物」といった情報を見かけることがあります。ですが、ここまで見てきたとおり、業界団体であるJATMAの案内では、点検の目安(5年)は「使用開始」から数えます(交換の目安の10年は製造から)。ネットの情報よりも、まずは業界の公式な情報を基準にしてください。

まだ使っていない新品のスタッドレスタイヤについては、タイヤ公正取引協議会の立会いのもとで行われた試験があります。基準年に製造したタイヤと、その1年前・2年前に製造したタイヤで氷上ブレーキ性能を比べたところ、適正に保管すれば、製造から2シーズンは同等の性能を保つことが確認されています(ブリヂストン 2026-2027 スタッドレスカタログ掲載。試験期間は2018年12月〜2019年11月)。

なお、これは試験での値で、すべての商品で一律に保証されるものではありません。また、直射日光や雨・高温を避けるなど、保管状態が適正であることが前提です。保管状態がよくない場合は性能が落ちます。気になるときは、製造年だけで判断せず、販売店で溝・硬さ・外観をあわせて見てもらうのが確実です。


あわせて確認したいこと

  • キズやひび割れがないか
  • 釘などの異物が刺さっていないか
  • 異常なすり減り方をしていないか
  • 空気圧は適正か(保管中にも自然に減ります)

ひとつでも気になる点があれば、タイヤ取扱店に相談しましょう。


点検で問題がなければ、そのまま使えます

「使用開始から5年」は、タイヤの寿命ではなく、点検を受ける目安です。JATMAの案内も、5年を過ぎたタイヤについて「継続使用に適しているかどうか」点検を受けることをすすめるものです。

販売店で溝の深さ・ゴムの硬さ・キズやひび割れなどを見てもらい、問題がなければ、そのまま引き続き使うことができます(ただし、製造から10年を経過したタイヤは、外観に問題がなくても交換がおすすめです)。反対に、年数が浅くても保管状態や使い方によっては交換が必要になることもあります。年数だけで決めずに、実際のタイヤの状態で判断してもらうのが安心です。


点検も交換も、雪が降る前に

シーズン中は、タイヤ販売店がとても混み合います。点検や交換は、余裕のあるシーズン前に済ませておくのがおすすめです。

一般のお客様の点検・交換のご相談は、お近くのブリヂストン取扱店へどうぞ。当社グループの「タイヤピット会津」(会津若松市)・「コクピット121」(喜多方市)でも承っています。

販売店・整備工場の皆さまへ。スタッドレスタイヤの在庫・お見積りは、担当営業までお気軽にお声がけください。

📞 お電話でのご相談はこちら
✉️ お問い合わせフォーム
🏢 会社案内を見る

※ 当社は卸代理店のため、店頭でのタイヤ取付は行っておりません。


出典・参考


この記事を書いた人:ブリヂストンタイヤ会津販売 編集チーム
公開日:2026年10月12日/バージョン:v1